ラクトフェリンサプリメントの選び方

2025.10.11栄養

ラクトフェリンサプリメントの選び方

サプリメントを選ぶのはとても難しいですね
今回は、これまで話題にしてきたラクトフェリンのサプリメントの
選び方のヒントをお伝えします
ラクトフェリンには「腸溶性」と「非腸溶性」の2種類があり
それぞれの特性が鉄代謝へのアプローチに違いをもたらします

◆非腸溶性ラクトフェリン
特徴:
特殊なコーティングがされておらず
胃酸の影響を受けやすい一般的なタイプのラクトフェリンです

メリット:
安価: 一般的に腸溶性タイプよりも手頃な価格で購入できます
妊活中の経済的負担を考慮し、継続しやすいという点でメリットとなります
胃や口腔内での作用: 胃酸で一部が分解される前に
胃や食道、口腔内で局所的にラクトフェリンの抗菌作用や
抗炎症作用を発揮する可能性があります
例えば、ピロリ菌対策や口腔内の健康維持を目的とする場合に有効なことがあります
鉄吸収への期待: 胃で分解されるとはいえ、ある程度のラクトフェリンは小腸に到達し
鉄吸収をサポートする効果も期待できます
特に食後に摂取することで、胃酸の影響を比較的受けにくくすることも可能です

デメリット: 胃酸によって多くが分解されてしまうため、
腸まで到達するラクトフェリンの量が少なく
全身への影響や腸内環境への作用を強く期待する場合には
非効率的となる可能性があります

◆腸溶性ラクトフェリン
特徴: 胃酸からラクトフェリンを保護するための
特殊なコーティングが施されており
消化されずに腸まで到達するように設計されています

メリット:
高い吸収効率: 胃酸の影響を受けずに腸まで到達するため、腸管からの吸収効率が高く
全身的な効果(免疫調節、鉄代謝サポートなど)をより強く期待できます
腸内環境への作用: 腸で直接作用することで
全身作用や腸管での免疫調節作用、フローラ改善作用を期待する場合に適しています
鉄吸収への特化: 鉄吸収を目的とする場合、
より多くのラクトフェリンが消化されずに小腸に届くため
非腸溶性よりも効果的に鉄吸収を促進する可能性が高いです

デメリット: 非腸溶性タイプに比べて価格が高くなる傾向があります。

どちらを選ぶべきか?
妊活中の貧血対策としてラクトフェリンを摂取する場合
鉄吸収の促進、免疫調節、子宮内膜改善を主な目的とするのであれば
腸まで届く量の多い腸溶性ラクトフェリンの方がより効果を期待できると考えられます
しかし、経済的な理由から非腸溶性を選ぶ場合でも
全く効果がないわけではありません
非腸溶性でも、上記のメリットを理解した上で継続して摂取しましょう

腸溶性、非腸溶性ということだけでなくサプリメントは日々摂取するものなので
食品添加物ができる限り少ないもの選び、
特に人工甘味料を添加しているものは避けましょう
詳細は、栄養カウンセリングでおたずねください

管理栄養士