不妊治療

    月経周期と基礎体温

    月経周期

    月経が始まった日を1日目(Day1、またはD1)とし、次の月経が開始するまでを「月経周期」といいます。 正常な月経周期は25〜38日間です。月経周期は以下の大きく4つに分かれています。

    基礎体温について

    女性の基礎体温は女性ホルモンと大きく関わりがあります。基礎体温を計測することにより月経周期や排卵を予測出来る不妊の三大検査の一つで、ご自身で出来る検査です。


    ●基礎体温で何がわかるか?
    • 月経が正順か:ホルモンバランスが良いかどうかります。一目瞭然です。
    • 排卵の有無 :低温相が21日以上なら排卵障害あり。その原因として
      ホルモン異常(PCO、高プロラクチン血症、甲状腺機能低下症)
      代謝異常(クロミッドやHMG連日投与で卵胞発育不良または発育なし)
    • タイミング:頚管粘液(帯下)が出てから3日後に排卵します。帯下が出てきたらチャンスです。
      カゼを3日ひいたら、その3日分排卵日が遅れます。
    • 妊娠の可能性 :高温相の7日目頃から0.2〜0.3度上昇して安定します。
    • 日常の生活 :飲酒により翌日軽度上昇します。休日遅く起きるとやはり軽度上がります。
    • 月経血の量 :月経の量を5段階にしてブロック図をつけてもらうと過多か分かります。 また、月経が通常は7日もダラダラ続いていたら、排卵障害、排卵日が遅くなる
      代謝異常やホルモン分泌障害、内膜ポリープや粘膜下子宮筋腫の可能性などを教えてくれます。
    ●基礎体温の測り方
    基礎体温計のチェック
    基礎体温計は3分計や5分計の実測できるものを使ってください。30秒や1分で計測できる予測計は体温のブレが大きく、見辛いものになります。
    基礎体温の図る部位
    間違って腋下(脇の下)で計っている方がたまにいますが、右図のように舌下で計ってください。
    夜勤などが有る場合
    基礎体温とは筋肉や腸、心臓の拍動などが生きるために必要な最低限の代謝状態の体温なので、そうなるには4〜5時間の安静が必要とされています。ですからそのような睡眠時間後の体温を基礎体温として記録してください。