オメガ3脂肪酸(DHA・EPAなど)は炎症抑制の作用があるため
健康の分野では大変重要な栄養素です
その妊娠への影響について卵子と精子への影響を論文から検討しました
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◆ 最新データが示す「妊娠率」への影響
2023年に発表されたメタ解析
(複数の研究データを統合して解析した信頼度の高い研究)によれば
体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)を行う女性を対象として
オメガ3脂肪酸の摂取(サプリメント等を含む)が
「臨床妊娠率」の向上と有意に関連していることが示されました 1)
これは、オメガ3が持つ抗炎症作用や抗酸化作用が、
卵子の質や子宮内膜の環境に良い影響を与えている可能性を示唆しています
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◆ 男性の「精子力」にも新知見
男性側のアプローチとしては
乏精子症の不妊男性において、
オメガ3脂肪酸1gを1日2回、12週間経口投与された群では、そうでない群と比較して、
精子濃度と総運動精子数が有意に改善されたと報告されています 2)
精子の細胞膜は脂肪酸でできており
良質な油を摂ることは精子のしなやかさや運動性に直結するのだと考えられます
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◆ 今日の食事からできること
最新の研究でも推奨されているのは、「良質な脂質への置き換え」です
お魚: サバ、イワシ、サケなどを週2〜3回は摂取を
植物性: くるみ、アマニ油、えごま油をサラダにプラス
控える油: 加工食品やスナック菓子に含まれる「トランス脂肪酸」や、摂りすぎ傾向にある「オメガ6(サラダ油や大豆油等)」は炎症の原因になるため控えめにします
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お魚が苦手な方や、水銀が心配な方は、
当院で扱っているような精製されたサプリメントを活用するのも有効な手段です
お困りの際は、ぜひ栄養カウンセリングでご相談ください
お魚料理のレシピも多数ご用意してお待ちしています
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管理栄養士
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参考文献*
1)Trop-Steinberg S, Gal M, Azar Y, Kilav-Levin R, Heifetz EM. Effect of omega-3 supplements or diets on fertility in women: A meta-analysis. Heliyon. 2024 Apr 6;10(8):e29324. doi: 10.1016/j.heliyon.2024.e29324. PMID: 38628754; PMCID: PMC11019195.
2)Munira, S. M., Lasker, N., Laila, R., Akter, A., Banu, J., & Ishrat, S. (2024). Effect of omega 3 fatty acid in infertile males with oligozoospermia. International Journal of Reproduction, Contraception, Obstetrics and Gynecology, 13(2), 270–276. https://doi.org/10.18203/2320-1770.ijrcog20240121