治療中の血液検査で行う「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」という
数値を気にされたことはありますか
健康診断などでこの数値が高いと「糖尿病予備軍かな」と不安になるかもしれませんが
実は「隠れ貧血」が原因で数値が上がっているケースが少なくありません
.
私たちの細胞の中には「ミトコンドリア」というエネルギーを作る工場があります
この工場が「糖」を燃やして元気に動くためには
「酸素」という助燃剤が絶対に必要です
ところが「貧血」になると 酸素を運ぶトラックであるヘモグロビンが足りず
工場は深刻な「酸素不足」に陥ってしまいます
.
酸素が足りないと「ミトコンドリア」は「糖」を燃やすことができず
工場の手前で「糖」が渋滞を起こしてしまいます
行き場を失って血液中にあふれ出した「糖」が
結果として「血糖値」や「HbA1c」を押し上げてしまうのです
つまり「糖」を摂りすぎているのではなく
「酸素」がないために「糖」を使えていない状態といえます
.
これがなぜ「不妊」に関係するのかというと
「卵子」の質は「ミトコンドリア」が作るエネルギーの量に大きく左右されるからです
エネルギー不足の「卵子」は成熟しにくくなりますし
血中の「糖」が高い状態が続くと
体内に「炎症」が起きて「着床」の妨げになることもあります
.
もし「貧血」があるなら、まずは「鉄分」を補給して
「酸素」をたっぷり届けてあげることが先決です
「ミトコンドリア」がしっかり「糖」をエネルギーに変えられるようになれば
「糖代謝」も改善し、「卵子」もふかふかの「子宮内膜」も元気を取り戻します
.
貧血の検査というと、「Hb(ヘモグロビン)」のチェックばかりが目立ちますが
まずはご自身の「血清鉄」「UIBC」「MCV」「MCH」「MCHC」
「網状赤血球」などさまざまな数値をチェックして
「酸素」がしっかり行き渡る体づくりを行いましょう
.
院長