HbA1c高値+隠れ貧血による妊娠力の低下

2026.04.23BLOG

HbA1c高値+隠れ貧血による妊娠力の低下

治療中の血液検査で行う「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」という
数値を気にされたことはありますか
健康診断などでこの数値が高いと「糖尿病予備軍かな」と不安になるかもしれませんが
実は「隠れ貧血」が原因で数値が上がっているケースが少なくありません

私たちの細胞の中には「ミトコンドリア」というエネルギーを作る工場があります
この工場が「糖」を燃やして元気に動くためには
「酸素」という助燃剤が絶対に必要です
ところが「貧血」になると 酸素を運ぶトラックであるヘモグロビンが足りず
工場は深刻な「酸素不足」に陥ってしまいます

酸素が足りないと「ミトコンドリア」は「糖」を燃やすことができず
工場の手前で「糖」が渋滞を起こしてしまいます
行き場を失って血液中にあふれ出した「糖」が
結果として「血糖値」や「HbA1c」を押し上げてしまうのです
つまり「糖」を摂りすぎているのではなく
「酸素」がないために「糖」を使えていない状態といえます

これがなぜ「不妊」に関係するのかというと
「卵子」の質は「ミトコンドリア」が作るエネルギーの量に大きく左右されるからです
エネルギー不足の「卵子」は成熟しにくくなりますし
血中の「糖」が高い状態が続くと
体内に「炎症」が起きて「着床」の妨げになることもあります

もし「貧血」があるなら、まずは「鉄分」を補給して
「酸素」をたっぷり届けてあげることが先決です
「ミトコンドリア」がしっかり「糖」をエネルギーに変えられるようになれば
「糖代謝」も改善し、「卵子」もふかふかの「子宮内膜」も元気を取り戻します

貧血の検査というと、「Hb(ヘモグロビン)」のチェックばかりが目立ちますが
まずはご自身の「血清鉄」「UIBC」「MCV」「MCH」「MCHC」
「網状赤血球」などさまざまな数値をチェックして
「酸素」がしっかり行き渡る体づくりを行いましょう

院長