妊活を始めると、葉酸と同じくらいよく耳にするのが
「鉄」の大切さではないでしょうか?
実は不妊治療において、鉄は単に血液の材料になるだけでなく、
卵子の成熟を助けたり、子宮内膜をふかふかに整えて着床を促したりするために、
なくてはならない極めて重要な栄養素です
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健康診断の血液検査でヘモグロビン値が正常であっても、
体内の貯蔵鉄である「フェリチン」が不足している潜在性鉄欠乏、
いわゆる「隠れ貧血」の女性は非常に多くいらっしゃいます
今回は、妊活中に役立つ鉄サプリメントの正しい選び方と、
知っておくべき重要な注意点について、一歩踏み込んだ多角的な内容をお伝えします
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まず、サプリメントを選ぶ際に
最も注目していただきたいのが「鉄の種類」です
市販の鉄サプリメントには、
大きく分けて動物性食品に多い「ヘム鉄」と、
植物性食品や一般的な薬品に多い「非ヘム鉄」の2種類があります
当院の栄養カウンセリングにおいて、患者様に強く推奨しているのは「ヘム鉄」です
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非ヘム鉄は、体内に吸収される際に「イオン化」というプロセスを必要とし、
これが胃の粘膜を刺激して、もたれや吐き気、便秘といった
不快な症状を引き起こしやすくなります
さらに、お茶に含まれるタンニンや、食事の食物繊維によって
吸収が阻害されやすいという弱点もあります
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一方でヘム鉄は、鉄が「ポルフィリン環」という
カプセルのような膜に包まれた状態で存在しているため、
胃を荒らすことなく、そのままの形で効率よく小腸から吸収されます
非ヘム鉄に比べて吸収率は約5〜6倍も高いと言われており、
胃腸が弱い方でも安心して体内の貯蔵鉄を増やすことができるのが最大のメリットです
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しかし、どんなに優れたサプリメントであっても、
飲むタイミングには細心の注意が必要です
特に風邪をひいて熱があるときや、胃腸炎などの「体調不良時」には、
鉄サプリメントの服用をいったんお休みしてください
なぜなら、多くの病原体や細菌は、人間と同じように「鉄」を好む性質があり、
自らの増殖や生存のために鉄を利用するからです
体がウイルスや細菌と必死に戦っている炎症期に
鉄分を過剰に摂取してしまうと、かえって病原体を元気にしてしまい、
風邪や炎症を長引かせる原因になります
体調が悪いときは、体が「これ以上鉄を吸収させないように」と
防衛反応を働かせる仕組みもあるため、
無理にサプリメントを飲んでも体に負担がかかるだけです
まずは消化の良いものを食べて体力を回復させ、
万全な状態に戻すことを最優先にしてください
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そして、最も強くお伝えしたいのは、
サプリメントはあくまで「補助」であり、
日々の食事がベースであることは絶対だということです
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サプリメントだけで一時的に数値を合わせても、
細胞の一つひとつをつくる生命力あふれる体をつくることはできません
毎日の食事から、赤身のお肉や魚、レバーなどのヘム鉄を豊富に含む食材を
しっかりと摂ることが大前提となります
食事から鉄を摂る際は、ビタミンCや良質なタンパク質と組み合わせることで
さらに体内への吸収率を高めることができます
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サプリメントは賢く頼る味方ですが、主役はいつもあなたの食卓です
食事を整え、必要な部分をサプリメントで補うという
正しいバランスを見つけながら、
赤ちゃんを迎えるための健やかな体づくりを進めていきましょう
食事の組み合わせやサプリメントの選び方で迷ったときは、
お気軽に栄養カウンセリングをお受けくださいね
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管理栄養士